VHSは、ビデオテープの記録方式、テープサイズ、ビデオ信号の規格などを定めた規格で、家庭用ビデオプレーヤーやビデオカメラなどの製品に広く採用されていました。
ここでは、ビデオテープの主な規格を6つご紹介します。
VHS(ブイ・エイチ・エス)は、Video Home System(ビデオ・ホーム・システム)の略で、1976年に日本ビクター(当時)が開発した家庭用ビデオ規格です。
ビデオテープはアナログビデオ信号を記録するためのテープのことです。基本的な録画時間は120分で、30分から210分までのさまざまなカセットが製造され、多くの家庭で利用されましたが、VHS再生機(ビデオデッキ)は生産終了となっています。
ベータマックスは、1975年にソニーが開発した家庭用ビデオ規格です。
当時は「ベータ」と呼ばれ、VHSと市場シェアを二分していました。
しかし、VHSとの互換性がなく、最終的にVHSが主流となったため、ベータマックスは生産終了しています。
S-VHSとは、VHSの上位規格で高画質に録画できるビデオテープです。
高画質で保存しておきたい番組の録画に使用されていました。S-VHSを使用する際には専用テープや再生機能が必要です。
D-VHSとは、デジタル信号をVHSテープに録画する規格です。
VHSテープと同じサイズで、テープ方式のため大容量の記録が可能です。デジタル時代の高画質録画を実現しました。
VHS-Cとは、VHSの小型テープでVHS-Compact(ビデオホームシステムコンパクト)の略です。
小型化で先行していたベータマックスに対抗して開発され、ビデオカメラ用として人気を博しましたが、最終的に8mmビデオテープが主流となりました。
8mmビデオテープは、世界の統一規格として開発されたビデオ規格です。
VHSやベータと比較して大幅に小型化され、ビデオカメラ用として普及しました。さらに高画質なDigital8などの規格も作られました。
miniDVとは、業務用のDV規格テープを小型化して家庭用に開発されたものです。
VHSや8mmビデオテープと比較して、高画質のデジタル映像を撮影できることが特徴です。
「2025年問題」とは、ビデオテープに記録された映像が将来的に再生できなくなる可能性が指摘されている問題のことです。
ビデオテープの寿命は約20年とされており、最も普及していた1990年代からすでに20年以上が経過しています。また、ビデオテープを再生するためのビデオデッキの生産は2016年に終了し、現在では入手が困難となっています。
この「2025年問題」を解決する方法として注目されているのが、ビデオテープのデータ化です。
ここでは、VHS ビデオテープを DVD にダビングする方法をご紹介します。
ビデオデッキと DVD レコーダーでダビング
VHS と DVD 一体型レコーダーでダビング
ビデオキャプチャーで映像をデジタル化する
ダビングにはビデオデッキとDVDレコーダーの2台が必要です。
@ビデオデッキの出力端子と、DVDレコーダーの入力端子にビデオケーブルを接続
AビデオデッキでVHSテープを再生し、DVDレコーダーでその映像を録画
ビデオデッキとDVDレコーダーが無い場合は購入やレンタルをする必要がありますが、接続は赤白黄のビデオケーブルを使用するだけなのでとても簡単です。
VHSとDVD一体型のレコーダーがあれば、1台で簡単にダビングが可能です。
このタイプのレコーダーでは接続ケーブルも不要で、ダビングボタンを押すだけで作業が完了します。
ただし、現在では生産が終了しているため、一体型レコーダーは入手が難しくなっています。
ビデオキャプチャーは、ビデオデッキの映像ををデジタル化して保存できるガジェットです。
ビデオデッキとパソコンをビデオキャプチャーで接続すれば、手軽に映像をパソコンに取り込むことができ、取り込んだ映像はDVDにダビングして保存することも可能です。
DVDドライブのないノートパソコンなどでも、外付けのDVDドライブを用意すれば、デジタル化した映像をDVDに書き込むことができます。
VHS のデータ化にはビデオキャプチャーがおすすめ
ビデオキャプチャーを使えば、個人でもVHSのアナログ映像をデータ化して保存することができます。
デジタルデータとして残せるため、ビデオテープのように劣化する心配がなく、ビデオデッキを持っていなくても、データ化した映像をパソコンやスマートフォンで視聴できます。
ビデオデッキなどの映像機器とケーブルを繋ぐだけで簡単
ビデオキャプチャーは、ビデオデッキにケーブルを接続するだけで、VHSを簡単にデータ化できます。
ビデオカメラも接続できるため、8mm ビデオテープや miniDV のデータ保存にも対応しています。
USB 接続タイプとパソコン不要タイプがある
ビデオキャプチャーには、USB接続タイプとパソコン不要タイプの2種類があります。
USB接続タイプは、パソコンに接続して映像を取り込み、パソコン内で映像の確認ができます。
パソコン不要タイプは、モニター内蔵のため、パソコンがなくてもデータ化が可能です。
VHSをデータ化するのにはさまざまなメリットがあります。
1録画データをメディアに保存できる
VHSビデオテープは、経年劣化により画質が悪くなったり、再生できなくなってしまう可能性があります。ビデオキャプチャーを使ってVHSの映像をデジタルデータ化することで、映像を半永久的に保存できます。
デジタル化したデータは、パソコンやSD カード、USB メモリ、HDDなどの記録メディアに保存できるため、かさばることなく大切な思い出を残すことができます。
2スマホやパソコンでも見られる
データ化したVHSの映像は、スマホやパソコンで見ることができます。
万が一ビデオデッキが壊れてしまっても、データ化しておけば別媒体で見ることができるので安心です。
3パソコンがなくてもデータ化できる
モニター内蔵のビデオキャプチャーなら、パソコンがなくてもVHSテープの映像をデータが可能です。
内蔵の液晶画面を見ながら、パソコンなしで直接VHS映像をダビング&再生ができます。
VHSのデータ化を業者に頼まず、自宅で自分で行う際に便利なビデオキャプチャーを6つご紹介します。
液晶画面サイズ | - |
---|---|
対応入力解像度 | 720p |
対応出力解像度 | 720p |
記録方式 | Windows:MPEG-2 PS(mpg) |
フレームレート | 30fps |
スロット | - |
価格 | ¥ |
液晶画面サイズ | - |
---|---|
対応入力解像度 | 720p |
対応出力解像度 | 720p |
記録方式 | MPEG-2(mpg), MPEG-1(mpg) |
フレームレート | 30fps |
スロット | - |
価格 | ¥ |
液晶画面サイズ | 3.5型 |
---|---|
対応入力解像度 | 4096×2160(30p) |
対応出力解像度 | 3840×2160(30p) |
記録方式 | H.265/HEVC(mp4), H.264/AVC(mp4) |
フレームレート | 3840×2160:30fps |
スロット | microSDカード |
価格 | ¥ |
液晶画面サイズ | 3.5型 |
---|---|
対応入力解像度 | 1920x1080(60p) |
対応出力解像度 | 1920×1080(1080p) |
記録方式 | H.265/HEVC(mp4), H.264/AVC(mp4) |
フレームレート | 60fps |
スロット | SDカード |
価格 | ¥ |
液晶画面サイズ | 3.5型 |
---|---|
対応入力解像度 | 720×480(480i) |
対応出力解像度 | 1280×720(720p) |
記録方式 | H.264/AVC(mp4) |
フレームレート | 60fps |
スロット | SDカード |
価格 | ¥ |
液晶画面サイズ | - |
---|---|
対応入力解像度 | 720×480(480p) |
対応出力解像度 | 720×480(480p) |
記録方式 | H.264/AVC(mp4) |
フレームレート | 30fps |
スロット | microSDカード |
価格 | ¥ |
VHSは1976年に登場した家庭用ビデオ規格で、アナログ信号のテレビ番組などをビデオテープに録画していました。
幅広く普及し愛されたVHSですが、ビデオテープの再生にはビデオデッキが必要で、テープの劣化も避けられないのが課題で、昨今ではビデオテープの映像が永遠に見れなくなる「2025年問題」が懸念されています。
しかし、ビデオキャプチャーを使えば、VHS の映像を簡単にデジタルデータ化できます。
おうちに眠る大切な映像が劣化して見られなくなってしまう前に、ビデオキャプチャーでVHSの映像をデジタル化して VHS の映像を半永久的に保存しておきましょう。
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当時、家庭用ビデオレコーダーの主流だった「VHS」は、簡単な操作で映像を記録・再生できるため、多くの人に愛用されていました。しかし、DVDやBlu-rayの普及とともにVHSは徐々に姿を消していきました。また、2016年にはビデオデッキの生産が終了しており、昨今ではVHSの映像が見れなくなってしまう「2025年問題」が懸念されています。
その為、VHSのデータ化を行う人が増えてきています。
本記事では、VHSについての説明とビデオテープをデータ化する方法をご紹介します。