かつて、家庭用ビデオカメラ向けに幅広く利用されていた 「mini DV」と呼ばれる規格の小型ビデオテープを使うビデオカメラ。
しかし、ビデオテープよりも取り扱いと映像の頭出しが容易な HDDやDVD、SDカードなどのメディアを利用するビデオカメラが主流となり、 mini DVは市場から姿を消してしまいました。
ビデオカメラの故障やテープの劣化で映像を見られなくなってしまう前に、むかし撮影した、お子様の姿や数々の思い出を残したい。
そんな悩みはありませんか?
今回はmini DVテープの映像を保存するための【4つの方法】と 必要なアクセサリーをご紹介します。
それではどうぞ。
【mini DV】には2種類の規格があり、画質が違います。
・アナログ放送と同じ画質(SD画質)の【DV規格】
・高精細なハイビジョン画質(HD画質)の【HDV規格】
お手持ちのDVカメラがどちらの規格か確認して、残す方法を選びましょう。
接続する方法は主に2種類あります。
ビデオテープの映像・音声をパソコンに取り込んで保存できる。 そんな便利アイテムがビデオキャプチャーケーブルです。
パソコンに取り込めば、映像をそのまま保存するだけでなく、 BGMを付けたり、特殊効果を加えたりしてオリジナルのビデオが作れます。
この方法の注意点は、保存できる映像がSD画質に限られてしまうところ。
もともとがSD画質であるmini DVカメラの映像であれば変化ありませんが、 HDVカメラで撮ったHD画質の映像を取り込むと、画質が低下してしまいます。
・ほとんどのパソコンで利用できる。
・ハイビジョン映像のまま保存できない。
この方法ではIEEE1394端子(iLink、FireWire、DV端子とも呼ばれます)を 使ってパソコンとビデオカメラを接続します。
DVカメラの映像はもちろん、HDVビデオカメラで撮ったハイビジョン映像を、 HD画質のままデジタル信号で伝送できることが特徴です。
映像をキレイなまま残すために、この方法を利用したいところですが、 ひとつ大きなハードルがあります。
それは、最近のWindowsパソコンにIEEE1394端子が搭載されていないこと。
デスクトップPCであればインターフェースボードを使って増設することで 解決できますが、拡張性の無いノートPCではそういきません。
まずは、お手持ちのパソコンにIEEE1394端子があるか確認しましょう。
その一方で、Macならこの接続方法を容易に利用できます。
Thunderbolt 3(USB-C)端子 を搭載しているMacには、 2つの変換アダプターとIEEE1394ケーブルを組み合わせることでminiDVビデオカメラを接続できます。
Apple純正アクセサリーとして販売されている、Thunderbolt 3(USB-C)端子をThunderbolt 2に変換するアダプターと、ThunderboltをFireWireに変換するアダプターが必要です。
・Thunderbolt 3(USB-C)- Thunderbolt 2アダプタ
(Apple Storeへ)≫
・Thunderbolt - FireWireアダプタ
(Apple Storeへ)≫
※Apple純正の変換アダプターは、サンワダイレクトで販売しておりません。
または、IEEE1394端子を標準搭載しているMacには、ケーブルを用意するだけで接続可能です。
取り込んだ映像は、Macにプリインストールされている動画編集ソフト「iMovie」で手軽に編集できます。
・HDVカメラで撮った映像をHD画質のままパソコンに保存できる。
・IEEE1394端子を搭載しているWindowsパソコンが少ない。
パソコンの操作が苦手という方も安心。HDDレコーダーへの保存なら、パソコンを使わずに映像を残せます。
ビデオカメラをHDDレコーダーの外部入力端子に接続してHDDに保存。編集した映像をDVDやBDにダビングして残せます。
コンポジット端子もしくはS映像端子で映像を入力するため、保存できる映像がSD画質に限られるところが弱点です。
・パソコンを使わずに保存できる。
・ほとんどのHDDレコーダーで利用できる。
・ハイビジョン画質のまま保存できない。
こちらの方法であれば、HD画質のまま保存できます。
レコーダーの前面や背面にあるiLink(DV)と書かれた端子を使います。 同じ形状でもiLink(TS)端子は扱う信号が異なるため使えません。
パソコンでIEEE1394端子を使うことと同様、HD画質のまま保存できます。
やはりHDDレコーダーでもIEEE1394端子を搭載する機種が減っており、利用できるモデルが限られてしまうところが難点です。
・画質をそのままに保存できる。
・IEEE1394端子を搭載するレコーダーが少ない。
※お使いのレコーダーの取扱説明書もご確認ください。
とにかく簡単にデジタル化するならビデオキャプチャーボックスがお勧めです。
内蔵モニターで映像を確認しながらSDカードやUSBメモリーに映像を保存できます。
ただし、映像を編集をしたり、DVDにしたりするというような 凝った作業はできません。手軽にテープをデジタル化したい場合に向いています。
・パソコンもHDDレコーダーも使わない。
・細かな映像編集ができない。
万が一、ビデオカメラが故障していて動かない場合はカメラを修理するか、 写真屋さんで行っている変換サービスを利用すると便利です。
例えば、富士フイルムでもダビングサービスを行っています。
使いやすい【ビデオキャプチャーケーブル】がお勧め。
画質が劣化しない【IEEE1394接続】がお勧め。
【HDDレコーダー】を使って残しましょう。
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