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いろいろな温度の目安を一瞬で測れてとても便利
・15〜60秒程度でブザーが鳴る一般的な脇下用電子体温計は予測式であり実測値測定には10分必要だし、直腸・口中用は衛生面で抵抗がある。そうしたなか、体温の目安が安全に一瞬で測定できるのはすごいと思った。いろいろ測定してみると、部位により体温が結構違うことに驚いた。おでこやわき(腋窩)の皮膚は外気や発汗の影響のためか表面温度が低めの数字だったが、体温測定に適している耳の穴(鼓膜温)では馴染みのある平熱が表示された。同じ部位を、温度計モードに切替して測定してみたが、こちらは誤差が大きいためか、体温計モードより2℃程度低い温度が表示された。
・温度計モードに切替後、測定準備している間に自動電源オフとなり、再度オン時に体温計モードに戻ってしまうのが悩みの種。モードボタンをもう一回押せばいいだけだが、測定のタイミングがズレるので、トリガーをカチカチ押して電源オンをキープしながら測定している。
・バックライトのオフ設定も、自動電源オフ後にオン設定に戻ってしまうのが残念。暗い場所でもすぐ体温測定が可能な優しい配慮ともいえるが、再設定はボタンを6回(2回は長押し)押さないといけないので面倒。これもあってトリガーをカチカチすることに。
・ブザーオフ設定と警報値の設定(36.5〜39.5℃。デフォルト38℃)は、セットアップモード終了(3秒長押し)前に自動電源オフになっても、その設定がキープされているので便利と思った。
・記録や設定の全リセットも電池を外せば可能だった。華氏(°F)への設定切替は機能しなかったので、仕様を変更したのなら取説は修正して欲しい。
・警報値(上限)は、36.5〜39.5℃までの設定なのに、温度計モード(-50〜260℃)使用時もその上限設定が適用されるし、マイナス温度表示(変更不可の下限)でも警報音(ピーピーピーピーと4回)が鳴り結構うるさく感じた。各モードでの測定範囲を超えてHiLo表示だと警報音は鳴らず測定音のピー1回のみだった。ブザーオフ設定にしたら、測定音だけでなく警報音も鳴らなくなったので安心したが、音量調整か、警報音のみオフがあれば便利。
・測定距離:5〜15cmとのことだが、100cm以上離れても一応の目安は測定できた。別製品400-TST430の説明のように、スポット径が広がるだけと思われ、ペットや子供に危険な真夏の舗装道路など広い範囲の温度などは立ったまま測定できそう。
・狭い範囲を測る場合は、銃の照星のような上部の出っ張りを基準にしてしまうし、先端の先細りやグリップのエルゴノミクス的な形状によって無意識に更に銃身を下げてしまう傾向があり、狙った場所より下の場所にセンサーが向きがちで、その結果思った温度が測定されない場合があった。より正しい温度測定のためには、IRセンサーの中心とセンサーとの垂直角度を意識してトリガーを押すことが重要と思った。測定温度に疑問があるときは、上下左右前後に少しずらして何度かトリガーを押して、温度を見比べながら確かめている。
・トリガーを押した後、温度表示を見たいがために、すぐに動かしがちだが、トリガーを放した後も温度測定が続いているので、動かすと温度がズレる。温度が画面表示される(ブザーオン設定なら同時に音が鳴る)まで動かさないことも重要と思った。
・肌触りの良い樹脂を使用しているが、このような樹脂は経年劣化(加水分解)でベタつき始めるものもあるのでちょっと心配。
・9V形乾電池(006P型)は、百円ショップでも売っているが、一般的に容量300mAH程度で、単三アルカリ電池の2000mAHに比べ持ちが悪い(ライフが短い)うえ、急激な電圧低下で更に短命の場合もある。繰り返し使えるニッケル水素やリチウムイオンの6P形充電池(8.4Vや9V)も売っているが、単三か単四だったら便利なのにと思った。ただ、一瞬で測定できて、すぐ自動電源オフになるので、付属のテスト用電池でも電池切れの徴候はなく、電池交換は余計な心配かもしれない。
・正しく測定するには若干の慣れが必要だが、手軽にいろいろな物の温度の目安を測れることはとても楽しいし役に立つ。これで日常的に食事での火傷も防止できるし、雑菌対策としての野菜の「50度洗い」も簡単にできそう。冬の窓断熱の検討、夏のスマホの熱暴走対策にも活用したい。
おすすめ度:
投稿日:2023/03/14
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ワンサカサンワ さん
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