トラックの昇降設備設置義務化の理由とおすすめ昇降設備 2024年版 | サンワダイレクト

ここでは今回、労働衛生規則の改正が行われた理由を説明いたします。
陸上貨物運送業(トラック運送事業)における労働災害は、荷役作業中に発生しているものが70％以上になります。
荷役災害の中でも、荷台からの転落事故荷台からの飛び降り時、あおりに立ってのシート掛けなどが40%を占めています。

ここでは改正内容についての詳細を説明いたします。

最大積載量2トン以上の貨物自動車に昇降設備が設置義務となります。昇降設備は、「床面と荷台との間の昇降」「床面と荷の上との間の昇降」のいずれにも必要です。昇降設備には、踏み台等の可搬式のもののほか、貨物自動車に設置されている昇降用のステップも含まれます。
テールゲートリフターを中間位置で停止させてステップとして使用する場合は、そのテールゲートリフターが「昇降設備」となります。

引用元：厚生労働省「貨物自動車における荷役作業時の墜落・転落防止対策の充実に係る労働安全衛生規則等の一部改正のポイント」
https://jsite.mhlw.go.jp/okayama-roudoukyoku/content/contents/001514113.pdf

設置義務化される昇降設備ですが、どのような昇降設備が推奨されるのか、ここで説明いたします。

・地面から踏面（２段以上の場合は段差ごと）の段差が50cm以内であること
・ 両足を置くことができる踏面幅であること
・ 踏面表面上に滑り止め加工がされていること
・ 踏面は板状またはスリット状であること（角柱状や棒状の場合は、三点支持による昇降ができる昇降グリップが必要）
・ 車両取付型の場合は、リア、サイド、あおりなど車体側面から突出して１か所以上設置されていること
・地面から荷台までの間に、荷台から見て足裏の半分以上の長さが視認できる踏面が１段以上設置されていること

引用元：厚生労働省「貨物自動車における荷役作業時の墜落・転落防止対策の充実に係る労働安全衛生規則等の一部改正のポイント」
https://jsite.mhlw.go.jp/okayama-roudoukyoku/content/contents/001514113.pdf