パソコンの映像端子 どれがいいの？

ミニD-sub 15pinやアナログRGBとも呼ばれる端子です。映像をアナログ信号として伝送します。
そのため、デジタル伝送する他の規格に比べると、色が滲むなどの映像の劣化があります。

Digital Visual Interfaceの略。
パソコンからモニターまでデジタルデータのまま伝送でき、画質の劣化が少ない点が特長です。

ピン数の違いによってケーブルが2種類あり、1920×1200ピクセル（WUXGA）まで対応のシングルリンク（画像左）と、2560×1600ピクセル（WQXGA）まで対応するデュアルリンク（画像右）があります。

DVI端子を使って解像度が2560×1600ピクセルのディスプレイを接続する際はデュアルリンク対応のDVIケーブルが必要なので注意しましょう。
ノートパソコン向けにコネクタが小型化されたminiDVI、micro DVIも存在します。

2010年頃、Intel社とAMD社らは2015年を目途にVGAとDVI-Iを廃止すると発表しました。
より高解像度かつ高色域の映像を扱えるHDMIおよびDisplayPortへの移行を推進するとしたものの、この計画は思うように進まず、発表から10年以上が経過した2021年現在もまだ搭載され、使われています。

High Definition Multimedia Interfaceの略。
DVIをベースとして、テレビやBlu-ray Discプレーヤーなどの家電製品向けに作られた端子です。

映像信号に加えて、音声信号も1本のケーブルでデジタル伝送できるため、何本ものケーブルをつなぐ手間がなくなって使いやすくなりました。

今ではパソコン・ゲーム機・HDDレコーダー・テレビ・デジタルカメラなど、あらゆる機器に搭載されています。
モバイル機器向けにminiHDMI、microHDMIがあります。

DisplayPortは、DVIの後継となるパソコン向けインターフェースとして作られました。
ゲーミングモニターを使って最新PCゲームを4K/120Hzのような高解像度・高リフレッシュレートの設定でプレイするなら、この端子が必須と言えるでしょう。

Ultra High Speed対応のHDMI 2.1も4K/120Hz対応ですが、HDMI2.1を搭載したゲーミングモニターがありません。(※2021年2月現在)

また、USB Type-Cから映像を出力する「DisplayPort Alternate Mode」は、その名の通りDisplayPortの技術が核となっています。

純粋な映像出力用の端子ではありませんが、USBポートから映像を出力することもできます。

HDCPという著作権保護技術に非対応のため、HDCP対応機器でなければ表示できない映像（Blu-rayディスク等の市販の映像作品、有料配信サービスなど）は表示できません。

また、ある一定の性能を持つパソコンでなければ使用できないので、要求スペックを確認しましょう。

USB Type-Cは2015年に登場した新しい形状のUSB端子です。このUSB Type-Cには、オプション機能として映像を出力するための「DisplayPort Alternate Mode」（オルタネートモード）という規格が用意されており、それに対応していれば映像出力端子として利用できます。

しかしながら、あくまでもオプション機能であるため、全てのUSB Type-Cポートが対応しているとは限らない点に注意が必要です。お使いのパソコンの仕様を説明書やメーカーWEBサイトで確認してください。