今回のメルマガのお題は、
「スマートフォンを素早く充電!」です。
ネットもゲームも、写真撮影もできて、とても便利なスマートフォン。
でも、バッテリーがあっという間に減るし、充電には時間がかかる…。
そんな悩みはありませんか?
最近のAndroidスマートフォンが対応している「Quick Charge」という
充電機能を使うことで、その名の通り“素早く充電”できます。
なぜ速いのか、利用するには何が必要なのか、
その仕組みと必要なアイテムをご紹介します。
なぜ速いの?
その秘密は電圧を上げたから
Quick Chargeとは、米国の半導体メーカーである、
Qualcomm(クアルコム)社が策定した充電規格のこと。
同社が開発したSoC(System-on-a-Chip)の「Snapdragon」を
搭載したAndroidスマートフォン・タブレットと充電器を
組み合わせて使用することによって今までよりも高速に充電できます。
パソコンに周辺機器を接続するUSB規格では、
5V/500mA(USB2.0)または5V/900mA(USB3.0)の給電能力があります。
給電用に特化したUSB-ACアダプタでも、5V/1Aや5V/2.1Aというように、
電圧は5Vのまま、電気の流れる量(アンペア)を上げてきました。
それに対してQuick Chargeでは、電圧を5Vから9V、最大12Vに上げることで
供給できる電力を増やしています。
これによって、5V/1Aの充電器と比較して約1.8倍(※)速く充電できるのです。
※バッテリー容量2900mAhのスマートフォンを、
使い切った状態から充電した場合における比較
例えば、お出かけの支度をしている間に充電完了。
出勤や通学前の慌ただしい時間にもスマートフォンを充電できます。
必要なものは何だろう?
対応する端末と充電器が必要です
【Quick Charge対応する端末】
ソニーのXperiaシリーズ、富士通のarrowsシリーズといった、
Androidスマートフォン・タブレットが対応しています。
詳しくは取扱説明書および各キャリア、端末メーカーの
WEBサイトを確認しましょう。
【USB充電器】
Quick Chargeによる充電を行うには、対応する充電器が必要です。
機器と充電器が通信を行い、「私はQuick Chargeに対応しています」と
互いにQuick Chargeの対応可否を確認します。
まず5Vの電流を出力し、Quick Charge対応であることが確認できると
9V/2Aまたは12V/1.5A出力へと切り替わります。
そのため、iPhoneやiPadなど、Quick Charge非対応の機器を
接続した場合は従来のUSB充電器と同様に5Vの電気を送るため、
機器が故障する心配無く、安全に充電できます。
【microUSBケーブル】
Quick Charge対応のUSB充電器と組み合わせて使う
microUSBケーブルは、どんなものを選ぶと良いのでしょう?
データ通信できる、いわゆる普通のmicroUSBケーブルを使います。
Quick Chargeでは、充電器と端末が通信するため、
データ通信に対応するmicroUSBケーブルが必要なのです。
Android端末への急速充電に対応するとして販売されている、
「充電専用タイプ」のmicroUSBケーブルを使用できない
ことに要注意です。
バージョンごとに何が違うの?
世代を追うごとに高速化
2016年7月現在、Quick Chargeには3つのバージョンがあります。
※速度の数値はQualcommの発表に基づきます
端末と充電器の対応するバージョンを揃えると
最も効率よく充電できますが、バージョンの異なる組み合わせでも
互換性が保たれているため、問題なく使用できます。
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